足立区医師会緩和ケア研究会

2月2日夜、足立区医師会館で行われた、上記研究会に参加しました。

「がん医療における心の問題の早期発見と治療」について、
埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科大西秀樹教授より講演がありました。

メモをまとめてみます

「がん」=死のイメージ 死亡原因第一位
がんの患者さん100人中50人に精神科疾患病名がつく

32%に適応障害とうつ
ストレスがかかると自殺率12.6倍、心疾患5.6倍になる

悪い知らせ;患者の将来の見通しを根底から否定的に変えてしまう
悪い知らせを受け、衝撃の時期を過ぎた後、
1-2週の不安・抑うつの時期を過ぎ、徐々に改善するが、
2週経っても改善しないときに、適応障害やうつを発症する。

精神症状は苦痛
意思決定障害 家族もつらい 入院期間延長 自殺率上昇を起こす

例えば、乳癌の場合、抑うつがなければ90%が抗がん剤治療を受けるが、
うつがあると52%に低下するため、意思決定が精神状態に左右されてしまう。

医療現場でのうつ病患者は外来で5-10%、医学的入院患者の10-14%にみられ、
多くの患者が見落とされている。
身体症状と解釈されている 倦怠感、食欲不振、耳鳴、ふらつき、息苦しさなど

患者を見たら、常にうつ病を疑う!
眠れない 食欲ない テレビみない 新聞読まない 化粧をしない 検査で異常ないのにADL低下するetc.
治療は薬は必要最低限とし、精神療法;患者の話を聴き、問題点を理解し、解決法を共に考える

せん妄は急性脳機能不全である
採血や画像検査が必要になる 日付、場所、100-7を聞く。
薬のせいであればオピオイドは30%減量して確認 10%減量では判断できない
睡眠薬 ステロイド H2blocker なのど薬、代謝性、呼吸器、感染症、敗血症
治療は環境調整;部屋を明るく 40-60w、部屋の温度を下げる21.1-23.8℃、カレンダーを置く、不必要なものを置かない、適度な音 日中45dB 夜20dB。睡眠薬や抗不安薬の単独使用は避ける(セレネースやジプレキサを入れる)

心的外傷後成長 不運だったが不幸ではない 辛い思い もがいて成長

家族は第二の患者(やなせたかし氏?)
家族に抑うつ10-50% 苦悩の程度は患者≦家族、社会支援は患者≧家族
不眠、心疾患、医療費上昇あり 失業、貯蓄減少

日常生活におけるストレス
1、配偶者の死、2、離婚、3、別居、4、刑務所勾留、5、近親者の死、6、自分の怪我病気、7、結婚、8、解雇、9、夫婦の和解、10、退職や引退、(1967)

がん患者遺族はQOL低下、心疾患、死亡率上昇、うつ病は死別後1年で15%、自殺率上昇、
介入が不安と緊張を下げる、
援助を必要としない人には介入が有害 8割有害

有用な援助は同じ境遇の人と接する、感情を吐き出す機会を持つ、誠実な関心を示す、そばにいる。

子どものがん、子供の服でテディベアを作ってくれたり、作ったり ちくちくの会がある。

在宅でがんで看取った患者さんが「心がつらいです」と言ったことにどう寄り添えば良かったかと考える中で講演会に参加しました。明確な答えは得られませんでしたが、自らがそばにいて、話を聴く姿勢を示す、そういったことをケアとして、もっと自覚的に行えばよいのかな、と思いました。
病棟でずっと以前に看取った肺がんの患者さんが、「妻は元気過ぎて、自分の思いが伝わらない」と話していたことを思い出しました。このときも、傍らに居て、ただ、話しをお聞きするだけでした。
そういった時間を大切なケアの時間として自覚をし、取り組んでいきたいと思いました。

薬学生訪問診療研修

1月24日火曜日午前の訪問診療に、柳原病院に約3ヶ月間学生実習できている、帝京平成大学薬学部5年生の学生さんが、同行されました。

きちんとした医師の訪問診療に同行したのは初めての経験であったようです。

感想をお聞きしました。
・もっと、時間的にぱぱっとした感じなのかと思っていましたが、
患者さんやご家族の不安を受け止め、軽減するためにケアされている様子がみえました
・患者さんのみならず、家族へのケアが大切なんだと思いました
・寝たきりだったり、酸素マスクをしていたり、
患者さんそれぞれにわかりやすく説明しているのが、
当然ではあるのですが、話し方や説明として、勉強になりました
・メンタルケア的な要素を感じました

実り有る実習にしていただきたいなあと思います
ご協力いただいた患者様、ご家族様、ありがとうございました。

訪問看護ステーション主催の事例検討会

1月21日土曜日に、定期的に開催されている、
健和会訪問看護ステーションの事例検討会に参加してきました。

全員で42名の参加で、6チームにわかれて、
2症例についてグループワークを行い、発表し、皆で共有しました。

北千住訪問看護ステーション以外から、大島、鐘ヶ淵、みさと南などのステーションからも参加されていました。
しかも、以前柳原病院で一緒に働いたことのある看護師さんが
数えると約8名もいらっしゃっていました。

それと、デイサービスや介護保険施設、ケアマネージャー、居宅のスタッフなど、多くの方が参加されていました。

生活保護と労災について認識を新たにし、
本人がどこを大切にしたいかを聞くことの重要性を再確認し、
在宅で関わるいろいろな方々の力があわさって、患者さんやご家族が望む支援につなげることができるのだ、ということを強く感じました。

よい勉強会でした。

最後の衛生委員会

1月11日、衛生委員会に参加しました。

昨年12月で、2008年から前産業医から引き継いで務めさせていただいていた、
柳原病院の産業医を、他の先生に引き継ぎました。

8年9カ月の任期でした。
あいだに、院長も事務長も看護師長も、労働組合代表のスタッフも、保健師も変わり、
ずっと務めてきたのは福島だけになっていました。

1月は、引き継ぎのために衛生委員会に出席させていただきました。

今まで、職員の健康管理、職場の労働環境、長時間勤務スタッフへの面接等、
多くの事を学ばせていただきました。

ありがとうございました

これからは、新しい風が吹くと思います。よろしくお願いします。

おせち料理

1月1日の入院食はおせち料理でした。

おせち1

常食: 有頭えび、三色博多、炙りサーモン、八幡巻、御煮しめ、黒豆・ちょろぎ、伊達巻、田作り、紅白なます
五分菜:えびしんじょ、炙りサーモン、松風焼き、御煮しめ♪、黒豆、伊達巻、紅白なます

だったようです。給食委員会から報告があり、写真をいただきました

お正月、病院で過ごされた方も、少しはお正月気分になれたでしょうか。
早く回復して退院できますように。
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足立区にある柳原病院のDr 福島智恵美 のブログです。

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