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健康格差社会への処方箋

11月12日夕方、東京民医連東部東葛ブロック主催の
上記学習会に参加しました。
千葉大学 公衆衛生学教授、近藤克則先生の講演でした。

・平均寿命が毎年3ヶ月伸びてきた(Jim Oeppen and James W.Vaupel;SCIENCE VOL296 10 MAY 2002、1029-1030) 遺伝子的には120歳まで可能
・2007年生まれの半数が達する寿命が104歳(グラットンL.著 ライフシフト 東洋経済新報社 2016)

・日本人口は2004年12月が12784万人でピーク、高齢化率19.6%
2100年には4771万人、明治維新のころの人口となり、高齢化率40.6%(国土交通省 「国土の長期展望」中間とりまとめ 概要)

・歩く人が多いまちは認知症リスク者が少ない
2つ以上のtaskをしつつ歩くのがよい(計算しつつ、障害物を避けつつetc.)

・住民の置かれた生活環境によって疾患が起こりやすくなっている
例>購入しやすいアルコール自販機、

・食品加工業用塩の減量率と食塩摂取量の減少率が一致している
例>トマトジュースにも低塩、食塩無添加がある
塩摂取:加工食品の調味料からが4割、加工食品中からが4割、自宅2割

人との交流は週1回未満から健康リスクになる(斉藤雅茂・近藤克則・尾島俊之ほか(2015)日本公衆衛生雑誌 62(3)より)
・参加組織の種類が多いほど、要介護認定発生リスクは減る(AGES Cohort Study)
運動は一人でやるより仲間とするほうが、要介護状態発生リスクが少ない(AGES Cohort Study)

・笑わない人で健康感が低い人は1.5倍(Hayashi K、Kawachi I、Ohira T、 Shirai K、Kondo N Journal of Nervous&Mental Disease203(12):934-942,2015)
地域で役割ある高齢者は長生きしやすい(死亡率12%減) (Ishikawa Y.、Kondo K.、Saito T.、Hayashi H.、Kawachi I.(2016)BMC Public Health,16:394)
・男性は孤食だと死亡リスク1.5倍

・スポーツの会参加者が多い市町村で認知症リスク者は少ない(JAGES HEART 2016)
・地域組織に参加していない者で認知症発症が多い(竹田・近藤・平井2010)
・サロン参加群で認知症発症3割減(武豊プロジェクト)

社会参加10%多いと認定率2-5%低い(厚生労働科学研究費補助金「介護予防を推進する地域づくりを戦略的に進めるための研究」)

・イギリスでは孤独担当大臣新設
孤独はたばこを1日15本吸うと同じぐらい、健康に害を与える
医師が処方し、地域の集まりへの紹介等を行う専門職につなぐ。
それによって、入院日数11%減少、救急受診17%減少した(www.england.nhs.uk)

・ニューヨーク市では野菜・果物の入手が難しい地域に、売り場面積などの条件を満たすスーパーに減税(http://www.nycredc.com/program/food-retail-expansion-support-health-fresh)

など、たくさんのこと学びました

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足立区にある柳原病院のDr 福島智恵美 のブログです。

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