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患者の意向を尊重した意思決定のための研修会④

               ・・・つづきです。

基本的な倫理原則
自律尊重原則;相手に干渉しない、医療のすすめ方、プロセス、
与益&無危害;利益を最大にし害を最少にする、医療の目的、目標設定、何を目標として医療を行うか、医師、患者間の二者間ではこれですすむ、
公正;病院、地域、国含め、二者間で解決できないとき(ベッド、人手、薬、資源)

ぎりぎりまで調整するために
患者や家族の思い・行動の背景を探る~表面的希望のうら
選択肢を単純な二択にしない~どのくらい豊かな選択肢を挙げられるかで意思決定の質は変わってくるはず

アドバンス・ケア・プランニング;ACP
今後の治療・療養について患者・家族と医療従事者があらかじめ話し合う自発的なプロセス
終末期においては約70%の患者で意思決定が不可能
どんな介入が求められるか
・診断について話し合う
・予後と治癒が可能かについて率直に話し合う
・治療のゴールを話し合う

ACPの効用
患者の自己コントロール感が高まる
代理決定者・医師のコミュニケーションが改善
より患者の意向が尊重されたケアが実践され、患者と家族の満足度が向上し、遺族の不安や抑うつが減少する
介入研究の結果、希望の喪失や抑うつなどの害はなかった

ACPの問題点
患者・家族に害となる可能性
患者・家族にとってもつらい体験になる可能性;全ての患者に適応は難しい、英国の研究では35%が介入を承諾
時間と手間がかかる

患者は自分の意向が尊重されることを必ずしも重要視しない
・意向は病状によって変化しうるので、自分の意向は必ずしも尊重されなくてもよい
・家族や医師が、事前意思に従うか否かを決めてもいい
・信頼する医師ならば委任してもよいと考える
・むしろACPを自分の心理的、社会的、情緒的なことを伝えておく機会として考えている
・一方で医療従事者は今後の患者の治療方針を示した絶対的なものとして扱う

たくさんのことを学び、考えた1日でした 。

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足立区にある柳原病院のDr 福島智恵美 のブログです。

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