プロに学ぶラジオ体操-その動きには“意味”がある-

11月1日夜、千葉市保健センターで開催された上記研修会に参加しました。
医師以外にも、教師の方々が参加されていたようで、参加年齢層が若かったです。

初めて千葉モノレールに乗りました。
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研修会では、青山敏彦氏より、ラジオ体操の動きの意味について説明を受けながら、
実際にラジオ体操を行いました  
ラジオ体操第一は約3分で、
姿勢や運動習慣に対してアプローチされていることなどが
話されました。

肩甲骨の運動、
胸壁を伸ばすためにまずは手を大きく上に引っ張りあげるようにしてから側面を伸ばす、
背骨を曲げる、
腰椎の位置をずらすために後ろを向くときに顔も後ろを向く、
力瘤を作ってピッピと筋肉を使う  (このときだけ、しっかり力を入れる)、
など、それぞれに意味があり、
専門のトレーナーであれば、脚の運動が80%を占め、心拍が140ぐらいになるとのことでした

朝のラジオ体操の放送に参加したことがあり、
その時にトレーナーの方にいろいろ教えてもらったことと
医学的な意味とがつながるようなおもしろさでした。

健康スポーツ医学研修会

10月14日土曜日午後、東京都医師会館で開催された
上記研修会に参加してきました

オリンピックとスポーツ医・科学、について
川原貴先生より講義がありました。

オリンピックで金メダルをとるために、
各国がセンター等建設し、取り組んでいることなどが話されました。
日本の取り組みは残念ながらやや遅れているようですが、
オリンピック現地サポート拠点をつくり、
情報戦略・医・科学サポートの「ワンストップショップ」としての
マルチサポート・ハウスを持つようにしていることなどが話されました。


その後に、
“地域職域のスポーツ現場における救命救急処置”として、
武田聡先生より講義と実習がありました。

突然死を減らすために行われている取り組みについて話され、
学校では95%が目撃者がいること、
日本で心肺停止が目撃されて、1ヵ月後の社会復帰率は7%台(2011年時点)であること、
アメリカのシアトルでは30%であること、
東京マラソンでは8人倒れたが8人とも大丈夫であったこと、

一般市民が目撃した心原性心肺機能停止のうち、
一般市民が心肺蘇生等実施の有無別の生存率(平成26年)では、
1ヵ月後の生存率;CPR実施で15.4%、+AED実施で50.4%、CPR実施なければ8.4%。
1ヵ月後の社会復帰率;CPR実施で10.8%、+AEDで43.3%、CPR実施なければ4.3%であること。


AED使用までに1分経つと10%、5分経つと50%救命率が低下すること、
CPRで胸骨圧迫開始後すぐ、収縮期血圧は上昇するが、
拡張期血圧上昇には時間がかかり中断なく圧迫を継続する必要性があること、

救命するためには拡張期血圧=冠潅流圧を高く保つ質の高いCPRを続けること、
胸骨圧迫スピードは100-120/分、
圧迫の深さは約5cm(45.6mmが一番いいらしい)、
圧迫後完全に解除する、
過換気を避ける(胸腔内圧上昇し、静脈潅流が減少してしまうため)。

窒息の場合は吸引等も検討してよいが、どちらか分からないときはCPR開始。
胸部持ち上がりが悪いときに窒息も考える。

CPRを行う中で、拡張期圧が上昇し、VFの心拍電位がアップ、
はじめは効かなかった除細動が効きやすくなること、


1回目はCPRのみで+AED、
2回目はCPR+アドレナリン投与で+AED、
3回目はCPR+アミオダロン投与で+AED をACLSでは提案していること。
マラソンはゴール付近で心肺停止が起きやすいことが話されました。

実習では足立区医師会でお世話になっている先生方含めた8名ほどでチームを組み、
CPR、AED、バックマスクを使用した研修を行いました

近医の非常にお世話になっている先生に初めてお会いし、ご挨拶させていただき、
退院後の患者様の様子をお聞きすることができ、
予想外の出会いをいただいた研修会となりました

第19回 日本在宅医学会大会②

2日目は、
特別講演「認知症と在宅医療」 鳥羽研二先生
家族への介入によって家族が笑顔になることで患者さんも笑顔になること。
多剤内服;6つ以上が40%、10以上が10%あること。
腹臥位療法や車椅子で前屈すると、便秘が改善されるケース。
トイレで排尿を行うことで、2週間で意欲が改善し、ADLもよくなるケース。

ランチョンセミナー「高齢の不眠患者に対する基本的な対応と薬物療法のポイント」谷口充孝先生
慢性不眠には、まず認知行動療法を行い、その上で改善なければ内服処方する。
ホメオスターシスやサーカディアンリズム、過覚醒について。
一時的に日中の眠気はあるが、起床時間を前進させ、就寝時間を遅らせること。
不安や緊張を減らすこと。
半減期が短い薬のほうが、減量時に反張性不眠(内服前より眠れなくなる)がある。

シンポジウム「無縁社会の人生の終い方」
孤独死が増えているような印象があるが、単身世帯が増えており、割合は同程度。
ごみ屋敷問題では、財産権の問題から行政が強制的に処分できない。
道路法、消防法、空き巣対策特別措置法などの範囲に入らない。

家族とは深い感情で結ばれた第一次的な福祉追求の集団。
食寝分離から就寝分離、個室化。
高齢期の居住の安定のための3要素は、健康、家族、経済。
日本13.5%が空き家;地域を耕すことの可能性。
地域慈善事業でとも暮らし。

各方面からの無縁社会に対しての発言がありました。

地域が異なれば求められるものは異なりますが、在宅という枠内、地域という枠内では
似通った問題も多数あることを再認識した2日間でした。

第19回 日本在宅医学会大会①

6月17日、18日に名古屋で開催された、上記学会に参加しました

土曜のランチョンセミナーで、
「新・在宅医療における実践的ICT活用法」について、前田浩利先生のお話では、
ICTを導入したことにより、初めて会う患者さんの訪問診療や緊急往診への負担感が軽減され、
資材の持参忘れもなくなり、
情報共有が非常によくなったこと、

また、そのために残業が予想外に減ったことが報告されました。

他施設との情報共有という点では、学ぶべきことも多く興味深い内容でした。

シンポジウム「在宅医療の諸相と栄養管理~メタボからフレイル、そして看取り期へ~」では、
フレイルを身体的、心理的・認知的、社会的の歯車としてとらえ、
気づきと自分ごと化する大切さが話されました。

噛む力が低下し、噛めなくなり、やわらかい食物を食べることが、更に嚙む力を低下させてしまうこと。
運動と栄養と社会参加の重要性。
咬合力低下した方は70%に低栄養状態を認めた。

2週間の寝たきりで7年分の筋肉を失うこと。

特別講演「超少子高齢社会に向けて私たちは何をすべきか-地方創生と地域包括ケア-」
内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部事務局 唐澤剛氏
では、私見としながら、

20世紀は同質性と効率化が求められたが、
21世紀は多様性と高付加価値化=ごちゃまぜ=ダイバーシティが求められている。

東京圏以外で増えている仕事は医療介護であること。
国民皆保険と地域包括ケアを守るべきこととして対応していきたいと話されました。

足立区医師会 産業医研修会 その②

つづきです。

「高齢労働社会における産業医活動のあり方」 神代雅晴先生
3管理の健康管理、作業管理、作業環境管理のうちの作業管理と労働適応能力について話された。

健康は労働から生まれ、満足は健康から生まれる。(Sir William Petty)
2013年に何らかの自覚症状を訴えた65歳以上の割合は46.6%(入院者を除く)
健康上の問題で、日常生活動作、外出、仕事、家事、学業、運動等に影響のある者25.8%

健康寿命(要介護ではない)の推移;女性74.21(平均寿命88.61歳)、男性71.19(平均寿命80.21歳)

労働の場におけるエイジマネジメント;働く人が暦年齢を意識することなく生涯にわたって健康で活力にあふれた状態でより生産的に働くことが出来るような産業保健活動の仕組みを、それぞれの年代に応じて創出する取り組みのこと。

高齢者が持つ健康異常は高血圧、脂質異常症、糖尿病。
男性で1番悪化している年代は20-30代。
男性は20歳代、遅くても30歳代から良い生活習慣を身に付けることが肝要。

女性は40歳代を迎える準備や閉経期以降の保健指導に力点を置くことが大切。

高齢社会日本は、働かなければならない高齢者を創る時代を迎えた。
日本の医療費は、2012年オランダの歳出と同等レベルとなっており、2025年にはオーストラリアの歳出と同等になる予測である。

超高齢社会を迎えた日本の課題
1、暦年齢による定年制度の廃止
2、第一次予防に重点を置いた健康管理;健康関連因子(生活習慣病等の防止)、作業関連因子(職場改善等)

その戦略は、生産的高齢者の輩出、健康寿命の延伸
運動習慣が運動機能・体力の低下を抑制する
・運動習慣のある人はない人に比べて肺活量1秒率が明らかに高かった
・抑うつ症状が少なかった
・ストレスに強くなる


50歳を過ぎると片足で立ったまま靴下を履くことが出来ないと、
転倒・転落事故につながる
→バランス感覚、関節・筋力の衰え
→股関節のストレッチ・腸腰筋を鍛える
→しこ踏み体操

高齢労働を意識した職場改善のキーポイント;作業姿勢、重量物の取り扱い、視環境

仕事中座りっぱなしは危険;腰痛編
立位より座位の方が腰への負担は増大する。
背もたれや机自体にもたれかかると負担は軽くなる。

労働適応能力の評価
→与えられた職務と職務遂行能力とのミスマッチを防ぐ
→働き方が変わる
→労働と健康の調和
→労働寿命の延伸

労働適応能力は、ストレスの増大、抑うつ反応、職務満足感の低下、慢性疲労症状によって低下する。

労働意欲が高いから健康を創り上げるのであって、
健康だから労働意欲が高まるのではないことが示唆された

→身体機能、社会的対処能力、精神的許容能力と回復力
→労働寿命の延伸が健康寿命を延伸させる

若い時からの健診等での生活習慣病予防の大切さや、運動習慣の大切さがわかりやすく説明されました。
産業医活動のみならず、日常診療のときにも頭の片隅において取り組みたい内容がたくさんありました
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柳原病院Dr 福島智恵美

Author:柳原病院Dr 福島智恵美


足立区にある柳原病院のDr 福島智恵美 のブログです。

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