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葛飾区医師会産業医研修会

1月28日土曜日午後に、上記研修会に参加しました

市川労働衛生コンサルタント事務所所長、市川英一先生より、
1、職場における受動喫煙防止対策について
受動喫煙の害について、また、喫煙室の基準等についてお話がありました。
続けて、
2、化学物質リスクアセスメントについて
ウレタン樹脂の硬化剤として広く使用されているモカ(MOCA)による膀胱がん発症の可能性について、化学物質のリスクアセスメントとコントロール・バンディング(評価項目をいくつかのバンドにわけ、簡単なマトリックスを用いてリスク評価を行う手法)について、安全データーシート(SDS)、ラベル表示(法律で必要)について話されました。

3、ハラスメント及びLGBT職場環境改善と予防法について
ハートセラピー代表取締役 柳原里枝子先生より、
ハラスメントによる職場の生産性低下、信用、ブランド力の低下、法的責任について
セクシュアルハラスメントとは、1人でも不快と感じればセクハラとなることもあること、
マタニティハラスメントについて、性的少数者(LGBT)について、多様性を認め合う職場;特定の価値観に偏らず、組織の柔軟性が高くなる、指導の仕方;目的は仕事の改善と部下の育成、問題にfocusではなくgoalに向けてfocusをあてる大切さについて話されました。

4、治療と就業の両立支援について
山口クリニック院長、山口いづみ先生より、
高齢者用作業指示書の特徴、高齢者に不向きな作業として、高所作業、重量物移動、長時間の中腰、上向き作業、暗視覚を要求される作業、単独作業、ピット内作業がある。
がん患者は増加しており、うち3人に1人は就労可能年齢で罹患、悪性新生物治療のため仕事を持ちながら通院している者は32.5万人いる。糖尿病患者の就業上の問題点や困難さ、アルコール乱用による社会的費用内訳として日本6兆6375億円、GDPの1.9%、アメリカ9兆1404億円、カナダ4650億円、アルコール使用障害はうつ病と並ぶ自殺の重要なリスク、自殺のリスクを60-120倍に高める。多くの国でアルコール消費量と男性自殺死亡率が正の相関を示す。国内調査では多量飲酒が男性の自殺リスクを高める、日本酒換算で毎日2.5合以上。国内調査では自殺死亡者の21%に死亡する1年前にアルコール関連問題が認められ、その80%がアルコール使用障害に該当していたが、飲酒の問題とは認識されていない。高血圧;130/100を高血圧と認識していないこともあり、日本人の死因の2,3位を占めている。30歳代からの血圧コントロールが生命予後には重要。

5、女性労働者の健康管理
東京女子医科大学 医学部 衛生学公衆衛生学第2講座准教授、小島原 典子先生より、
働く女性の母性健康管理、母性保護規定、ハラスメント、育児休業、介護休業、男女共同参画について話がありました。

長丁場の研修会でした
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足立区医師会 産業医研修会

1月20日夜に上記学習会がありました。

「職場における喫煙の問題と禁煙治療及び保健指導」
西新井病院 矢川裕一先生より講演があり、
その後、ワークショップ形式で「職場における、禁煙による肥満の予防指導及びアドバイス」について話し合いました。

講演では、喫煙に対する問題意識の変化から、喫煙者の健康被害から受動喫煙について注目が集まってきていること、受動喫煙では副流煙の問題が大きく、主流煙はフィルターを通ることから有害物質が取り除かれるが、副流煙はタール3.4倍、ニコチン2.8倍、アンモニア46.0倍、一酸化炭素4.7倍となっている。

・タバコによる健康被害の問題
・喫煙状況と死亡率との関係;死亡した男性の5人に1人は、たばこを吸わなければ防げた死亡で、喫煙者の死亡率は非喫煙者の比べて男性1.6倍、女性1.9倍

・たくさん吸えば吸うほど死亡率は高くなる
・喫煙率が下がっているのに肺がんが増えているのは、喫煙率のピークの30年後に死亡のピークがくるから
・軽いタバコにしても心筋梗塞になる危険性はほとんど同じ
・軽いタバコに変えると血液中の一酸化炭素は逆に増える
・軽いタバコでもニコチン吸収量はほとんど同じ、空気孔が多い
・受動喫煙による日本人の肺がんリスク約1.3倍

・国にとってはタバコの税金は2-3兆円

・公共の場所すべてを法律で屋内全面禁煙にしている国、49カ国
・受動喫煙防止法実施前後での入院リスク低下
・受動喫煙防止法は死亡率を低下させる 食道癌-13 虚血性心疾患-26 脳血管疾患-32 COPD-38

・喫煙者の労働災害リスクは非喫煙者の約1.6倍;ニコチン濃度低下=集中力低下、一酸化炭素による酸素不足、睡眠障害による眠気
・喫煙しても脳機能低下 成績低下、事務職では仕事効率低下

・職場の受動喫煙が原因で引き起こされた肺がんと虚血性心疾患によって、1年間に男性1814人、女性1811人の合計3625人もの人が命を落としている。家庭での受動喫煙を含めた死亡数は6803人と推計される
・屋外で一人の喫煙者がタバコを吸った時の発がん物質や粉じんの濃度を測定したところ、非喫煙者の健康を守るには最低7m(急性健康障害距離4m)、風向きによってはその何倍かの距離を確保することが必要であった。喫煙所を2人以上で使用するなら、最低でもテニスコート2倍の面積を非喫煙者立ち入り禁止にする必要がある。
・残留タバコ;サードハンド・スモーク 衣類などに着いた残留物から有害物質を吸入すること。休憩時間に喫煙が容認されている場合でも、歯磨き、洗面、手洗いを義務付けること。

・喫煙は、血圧、糖代謝、脂質代謝のすべてに悪影響を及ぼす。メタボリックシンドロームの合併を増加させる。受動喫煙により、周囲の非喫煙者もメタボリックシンドロームの合併率を上昇させる。
・メタボでかつ喫煙している人は、脳梗塞や虚血性心疾患のリスクが著しく高くなり、スーパーハイリスク群と考えられる。
・喫煙は他の要因(肥満度、身体活動、飲酒など)の影響を取り除いても糖尿病発症リスクを1.4倍上昇させる

など、盛りだくさんの内容でした

足立区医師会緩和ケア研究会

2月2日夜、足立区医師会館で行われた、上記研究会に参加しました。

「がん医療における心の問題の早期発見と治療」について、
埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科大西秀樹教授より講演がありました。

メモをまとめてみます

「がん」=死のイメージ 死亡原因第一位
がんの患者さん100人中50人に精神科疾患病名がつく

32%に適応障害とうつ
ストレスがかかると自殺率12.6倍、心疾患5.6倍になる

悪い知らせ;患者の将来の見通しを根底から否定的に変えてしまう
悪い知らせを受け、衝撃の時期を過ぎた後、
1-2週の不安・抑うつの時期を過ぎ、徐々に改善するが、
2週経っても改善しないときに、適応障害やうつを発症する。

精神症状は苦痛
意思決定障害 家族もつらい 入院期間延長 自殺率上昇を起こす

例えば、乳癌の場合、抑うつがなければ90%が抗がん剤治療を受けるが、
うつがあると52%に低下するため、意思決定が精神状態に左右されてしまう。

医療現場でのうつ病患者は外来で5-10%、医学的入院患者の10-14%にみられ、
多くの患者が見落とされている。
身体症状と解釈されている 倦怠感、食欲不振、耳鳴、ふらつき、息苦しさなど

患者を見たら、常にうつ病を疑う!
眠れない 食欲ない テレビみない 新聞読まない 化粧をしない 検査で異常ないのにADL低下するetc.
治療は薬は必要最低限とし、精神療法;患者の話を聴き、問題点を理解し、解決法を共に考える

せん妄は急性脳機能不全である
採血や画像検査が必要になる 日付、場所、100-7を聞く。
薬のせいであればオピオイドは30%減量して確認 10%減量では判断できない
睡眠薬 ステロイド H2blocker なのど薬、代謝性、呼吸器、感染症、敗血症
治療は環境調整;部屋を明るく 40-60w、部屋の温度を下げる21.1-23.8℃、カレンダーを置く、不必要なものを置かない、適度な音 日中45dB 夜20dB。睡眠薬や抗不安薬の単独使用は避ける(セレネースやジプレキサを入れる)

心的外傷後成長 不運だったが不幸ではない 辛い思い もがいて成長

家族は第二の患者(やなせたかし氏?)
家族に抑うつ10-50% 苦悩の程度は患者≦家族、社会支援は患者≧家族
不眠、心疾患、医療費上昇あり 失業、貯蓄減少

日常生活におけるストレス
1、配偶者の死、2、離婚、3、別居、4、刑務所勾留、5、近親者の死、6、自分の怪我病気、7、結婚、8、解雇、9、夫婦の和解、10、退職や引退、(1967)

がん患者遺族はQOL低下、心疾患、死亡率上昇、うつ病は死別後1年で15%、自殺率上昇、
介入が不安と緊張を下げる、
援助を必要としない人には介入が有害 8割有害

有用な援助は同じ境遇の人と接する、感情を吐き出す機会を持つ、誠実な関心を示す、そばにいる。

子どものがん、子供の服でテディベアを作ってくれたり、作ったり ちくちくの会がある。

在宅でがんで看取った患者さんが「心がつらいです」と言ったことにどう寄り添えば良かったかと考える中で講演会に参加しました。明確な答えは得られませんでしたが、自らがそばにいて、話を聴く姿勢を示す、そういったことをケアとして、もっと自覚的に行えばよいのかな、と思いました。
病棟でずっと以前に看取った肺がんの患者さんが、「妻は元気過ぎて、自分の思いが伝わらない」と話していたことを思い出しました。このときも、傍らに居て、ただ、話しをお聞きするだけでした。
そういった時間を大切なケアの時間として自覚をし、取り組んでいきたいと思いました。

訪問看護ステーション主催の事例検討会

1月21日土曜日に、定期的に開催されている、
健和会訪問看護ステーションの事例検討会に参加してきました。

全員で42名の参加で、6チームにわかれて、
2症例についてグループワークを行い、発表し、皆で共有しました。

北千住訪問看護ステーション以外から、大島、鐘ヶ淵、みさと南などのステーションからも参加されていました。
しかも、以前柳原病院で一緒に働いたことのある看護師さんが
数えると約8名もいらっしゃっていました。

それと、デイサービスや介護保険施設、ケアマネージャー、居宅のスタッフなど、多くの方が参加されていました。

生活保護と労災について認識を新たにし、
本人がどこを大切にしたいかを聞くことの重要性を再確認し、
在宅で関わるいろいろな方々の力があわさって、患者さんやご家族が望む支援につなげることができるのだ、ということを強く感じました。

よい勉強会でした。

第18回 協議会医局集談会

12月17日HAIDA海外産業人材育成協会東京研修センター にて、
第18回 協議会医局集談会が開催されました。

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11演題の発表と記念講演でした。
演題は、
1.「かもん宿診療所での在宅の取り組み」
2.「在宅医療でのたくさんの楽しみとちょっとの苦しみ~在宅医療専門医試験のためのポートフォリオから~」
3.「かかりつけ医による認知症医療の意義と役割について」
4.「協議会歯科部インプラント治療の現状」
5.「レジオネラ肺炎の一例」
6.「みさと健和病院における副腎外科のまとめ」
7.「定期的エコー検査を契機に発見されたCalcified Amorphous Tumor(CAT)の2例」
8.「江東診療所の建て替えと地域医療」
9.「芝診療所地域構想委員会の取り組みについて」
10.「みさと健和病院医学生委員会の軌跡~医学生委員長としての関わりの報告~」
11.「「柳千地域における医療・介護・福祉」のこれまで、現在、これから~柳千地域の状況を皆に知ってもらうために~」
でした。

それぞれの医療活動がよくわかる内容で、質疑応答も盛り上がりました。
ちなみに、福島は総合司会の役割をおおせつかり、2の演題発表もさせていただきました。

その後は、佐藤香代弁護士による、記念講演『子どもの貧困と虐待』でした。
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参加者は87名で、参加した柳原病院の職員にも感想を聞いてみました。
・やさしい雰囲気に包まれていた講演であった
・自分が気負わずにその場にいることで、次の手が打てる、そういったスタンスってすごいなって思いました
・貧困状態にある方が助言を受け入れないときは、援助者がそういった気持ちではなくても、叱責されていると感じてしまっていたりすることがある
・弁護をするときに、虐待を受けた方とした方、どちらも今まで虐待を受けてきたケースも多い。どちらの思いも理解できる。しかし、弁護のときは、どちらかの立場にたつ必要がある
・子どもの人権、ということをきちんと説明してからの講演だったので、非常にわかりやすかった
・自ら、取り組んでおられることがすごいことだと思った

残念ながら福島は講演のはじめのほうは臨時往診で不在にしていたため、途中からの参加となりました。
とても、あたたかい、それでいて社会の問題を見つめなおす厳しいまなざしを向けられた気がしました。
医療の現場でも、医療制度のこと、虐待のこと、リーダーとしての役割など、
講演のあとの忘年会にも参加され、交流を深めることができました
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柳原病院Dr 福島智恵美

Author:柳原病院Dr 福島智恵美


足立区にある柳原病院のDr 福島智恵美 のブログです。

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