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コロナ禍の日本人論

5月12日、
東京大学大学院人文社会系研究科
死生学・応用倫理センター 上廣講座主催の
竹内 整一先生(東京大学名誉教授) による
ZOOM講演会「コロナ禍の日本人論」に参加しました。

心に残った言葉をあげると、
老いる、死ぬからいとおしく尊い~人間の想い

古語「おのづから」
1、自然の成り行き
2、万一、偶然の

古語「わざはひ」
わざ;隠された神意
はひ;サキハ(事) ニギハヒ(賑)

あわい
アヒ(合)アヒ(合)の約まったもの
出会ったふたつのものが沿う、また反りあう

文明が進むほど災害が劇烈

「災害は防げない」から始める「心」の防災対策

自粛要請;みずから
「べき論」で人の行動変わらない
心、態度の変容を促す共感のコミュニケーションが求められる。より感じとること。

自発
1、「みずから」進んでやる
2、「おのずから」発する、起こる

大和魂;その人をその人たらしめるもの、まこと、自分を超えたものからせきたてられる

古語「ただし」
直(ものごとがまっすぐ)
唯(それだけで)
只(ひたすら)

日本人的な伝統的な倫理観 心情の純粋性、全力性

客観的にあっているかの以前に、
自分の側が、人やことに関わるときに、
いかに嘘、偽りなし、純粋に全力をかけているかどうか

日本の思想文化 大事な3つの要素
自然、意気、諦念

文明と自然
文明は自然に勝ったことはない
自然は征服できるものではない
現実を無常とみる感受性の復活
感傷的な虚無主義ではなく、国民の健全な思想としての無常感。

本人が正しいと思って周囲に強いても、それが相手にとって本当に正しいかどうかはわからない
例えば>母が子に良かれと思い行う行為の中にあるもの

本人が正しいと思って行う行為が、自分の正しさしか見えないことで、他を排除するような形になってしまうことがある
例えば>自粛警察

自分の中の善なるものを倫理に育てる
「おのずから」が「みずから」を通して出てくる
その「あわい」にある

自分の価値観を通して物事をみるが、
自分の価値観を尊重するのと同じくらい、
相手の価値観を尊重して
出会う方たちと接していくことが大切なんだと再認識しました。

“役に立つ”とはどういうことか-超高齢社会の〈老い方〉を考える③

人間の活動はコミュニケーション

世代としての責任の視点
先行世代の多様な価値観→後続世代に受け渡す
たとえ、寝たきり、認知症になっても、老人にはコミュニケーションの中で果たすべき役割がある

安楽死問題の核心
生きる意欲:なくなるのは、自分を「役に立たない」「できない」と認定するから

用不用の常識
用不用:解禁から今日の議論まで一貫
⇔対抗
・人間のコミュニケーションは解釈のやりとり 受け手側がイニシアティブをもつ
・人間には価値観を洗練し継受する世代としての責任がある


最期のステージ 老人、死にゆくものにも人生をみせる/みてもらうという役割がある 周りが学ぶという視点

見られている 答えていく=人間の品位を示していくこと

何もできない自分を受け入れ、
用不用を超えた生き方をするのは、
人によっては精神的にかなり成長を要するもののようにも思われ、
医療者や家族として、何かよい乗り越える、または受け入れるための価値観を広げるためのアプローチがあるか質問させていただきました。

ひとを知る、そのひとを知る、コミュニケーションが大切なのかな、と思いました。

自らのコミュニケーションのとり方について、ことばのみならず、目線、雰囲気含めてもっと見つめていきたいと思いました。

“役に立つ”とはどういうことか-超高齢社会の〈老い方〉を考える②

あらゆるものの関係はコミュニケーションである
表現の意味→解釈
語れないものとのあいだでも成り立つ
解釈を受け取る側のイニシアティブ;死者、動物などとも

意味の解釈のやりとり
意図→意味(目的)
多義的な意味を1つに絞る;解釈
送り手側よりも受け手側の解釈が重要

できる/する/ある
用不用 能力差別の常識
対置されてきた「できなくていい」「しなくていい」「あるだけでいい」
消極的→積極的発想が必要!
解釈のやりとり=コミュニケーションの視点
すべてを包含する

人間の活動はコミュニケーション

用不用、役に立たない、という意見を聞くと
気持ちがざわざわして悲しくなっていました。

そんな中で、受け手側のイニシアティブで
コミュニケーションを通して行われる解釈から
用不用を超える見方をいただけました。
③に続きます。

“役に立つ”とはどういうことか-超高齢社会の〈老い方〉を考える①

2021年4月21日(水)
臨床死生学・倫理学研究会 (死生学特殊講義 「臨床死生学・倫理学の諸問題」)主催の、
“役に立つ”とはどういうことか-超高齢社会の〈老い方〉を考える
森下直貴先生(老成学研究所 理事長/浜松医科大名誉教授)の講義をZOOMで視聴しました。
参加者470名近く、質問96名だったそうです。

死に方-生き方、老い方の延長 最期についてのもの
安楽死-医師、家族など他者による殺害
解禁-生きるに値しない生を終わりにする、という思想

2つの観点の結合で可能;
不治の病であること、
本人・周囲・社会にとっての重荷、という考えがある


社会集団の大前提-役立つ 能力が善とする考え方
能力差別 区別/差別、相対的、絶対的
優生学-社会改良運動 遺伝子操作

用不用の常識
死に方は自分が決める
・生きたいと思わない→安楽死を選択
・寝たきり、認知症→自分らしくない
周囲の迷惑→自分のプライドが許さない
家族との親密な関係は最重要でない
・できない自分-役に立たない

安楽死の条件
本人の意思 家族の意思 社会集団の意思 生の価値;公共性、自己決定、持続可能性、幸福感

できない;役に立たない自分
承認自尊感 自分らしくなくなる 周囲に迷惑
目標達成感 寝たきり 認知症 何もできない自分
親密充実感 自立 障害孤独 家族依存反対
理想向上感 役に立たない自分 生きる目標がない

講演の中で、安楽死、用不用、役に立たない、という意見を聞くと気持ちがざわざわしました。ざわざわしながら、次につながるものを模索して講演に集中しました。②に続きます。

産業医研修会、「高年齢労働者の安全衛生対策の進め方」

4月中旬、
「高年齢労働者の安全衛生対策の進め方
~身体機能・安全衛生の現状とエイジフレンドリーガイドライン~」

について産業医研修会に参加しました

高年齢労働者の安全衛生対策の経過について、
「心とからだの健康づくり運動」が昭和63年努力義務となり、

平成元年、定期健康診断項目の改正で
貧血、肝機能、脂質、心電図検査が追加。

70歳までの就業機会確保、年金繰り下げ受給の上限年齢は75歳に改正

2001年と比べ、高齢者の体力、運動能力は5歳若返っている
高年齢者雇用確保のために必要と思われる取り組みは健康確保措置

男性は墜落、転落災害が多い 高齢になると約4倍、
女性は転倒災害が多く 高齢になると約16倍になり、6割が骨折

エイジフリーガイドライン
フレイル、ロコモティブシンドローム
健康や体力の状況は、高齢になるほど個人差が拡大する

ウォーキングはメタボには有効も、下肢筋力向上には不向き。
スクワットがよい。
バランス能力をつける片脚立ち

「高年齢労働者のためだけの対策」ではなく、
「体力の劣る労働者」や「職業経験の浅い労働者」を
含めたすべての労働者に有効。

→すべての労働者が働きやすい職場環境づくりへむけて、取り組みが開始されていることを理解しました。
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Author:柳原病院Dr 福島智恵美


足立区にある柳原病院のDr 福島智恵美 のブログです。

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